サイズ(cm):約29×29×H10.5(底面20×20)
素材:マタタビ
産地:福島県
福島県の奥会津地方で作られるマタタビ細工は、古くから山間地における積雪期の手仕事として広がり、今でも洗いざるや蕎麦ざるなどの暮らしの道具として使われています。
秋から初冬にかけて山に入り材料を採取します。採取したマタタビの皮を剥き等分に割いたものを、太さや厚みを丁寧にそろえて材料にします。これもすべて作り手さんの手作業によるもの。この材料作りの技術が、完成品の仕上がりを大きく左右します。
こちらは、ちょっと珍しい角型のざる。きれいな形に仕上げるのが難しいと言いますが、ヒゴも丁寧できっちりと丈夫に編まれています。
中央を四つ目編みにすることで、水や汚れが流れやすく野菜洗いに適したざるです。大きめなので、人参やじゃがいも、葉物も丸ごとどさっと。角型は棚にも収まりが良いので、食材やキッチン周りの小物収納にもおすすめです。



今回入荷したざるは、2025年10月編み組工芸品展で受賞した作り手さんのもの。とても美しい仕上がりです。
■素材の特徴
とてもしなやかで弾力性があり、水分をよく吸います。
ささくれや細かなヒビがあることがございますが、使用上問題ございません。制作上のものとしてご理解ください。
ささくれは使用しているうちに取れていきますが、気になる場合は引っ張らずにハサミでカットしてください。
経年により、次第に色が濃くなっていきます。年々変化していく様をお楽しみください。
※縁には補強のため「クマヤナギ」という植物が使われています。時々見られる黒い斑点は、カビではございませんのでご安心ください。
■ お手入れ
使用後は、優しくタワシなどで水洗いしてください。
マタタビは吸水性が高いので、洗った後は必ずよく乾燥させてください。湿気が残っているとカビの原因になります。紐などを通して、風通しの良いところに掛けておけばすぐに乾きます。
もしカビが付いてしまったら、優しくたわしでこすると取れる場合がございます。黒っぽくなってもそのままお使いいただけますが、気になる方はカビの発生しやすい梅雨時期などのご使用をお避けください。







