サイズ(cm):φ5.5×H2.2
素材:桑材
作り手:伯兆
小さなちいさなキャンパスに、独特の世界観を繰り広げた作品を作り続ける蒔絵師 伯兆さん。
毎回手に取るたびに、美しく、緻密で、そしてちょっとクスッと笑ってしまうような物語のある絵に魅入ってしまいます。
当店では、ほとんどの作品をオリジナルのデザインで製作していただいています。
さまざまな姿をした鬼や妖怪たちが、深夜列をなして徘徊する百鬼夜行。
化け猫姐さんが狐のお面を被って、龍の首に紐をくくり付けておいでおいでしている姿はなんともシュール。
切り貝をふんだんに使った艶やかな着物とは対照的に、周囲をうろつく不気味にきらめく蝙蝠と蜘蛛の巣が妖艶さを漂わせています。
真夏の夜にヒヤリとしてみては?姐さんの流し目にも注目。
桐箱には、髑髏と前後が分かるように提灯お化けの漆絵が描かれています。
《香合の制作工程》
1972年 茨城県生まれ
1993年 女子美術短期大学造形科生活デザイン教室卒業。
同年、父でもある蒔絵師「一径」に師事。
主に鼈甲の装身具に蒔絵をするのが仕事。
修行10年目に「伯兆」の号を賜る。
現在は愛知県在住。子育てをしながら製作活動。